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Claude Codeで「AI×AI対話型」SNS運用&ブログ自動生成システムを構築した全記録

更新: 3/28
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Claude Codeで「AI×AI対話型」SNS運用&ブログ自動生成システムを構築した全記録

はじめに:なぜAIに「会話させる」のか

正直なところ、AIに1回で完璧な記事を書かせるのは無理だと思っている。

GPTでもClaudeでも、1ショットで生成した長文は「情報はあるけど、読む気にならない」ものが大半だ。理由はシンプルで、AIには「何を捨てるか」の判断ができない。全部盛りにして、どこにも刺さらない文章ができあがる。

じゃあどうするか。人間のライターと編集者の関係を、AIで再現すればいい。

片方のAIがリサーチして書く。もう片方が「ここ浅い」「この表現AI臭い」「ファクトが曖昧」と批評する。書き手が修正する。これを繰り返す。

Claude Codeの「Channels」機能を使えば、Discord上でこの対話を完全自動化できる。実際にやってみた結果、1ショット生成と比較して記事品質が体感で2倍以上変わった。

この記事では、その仕組みの全体像と、SNS投稿への展開まで含めて解説する。

Claude Code Channelsとは何か

2026年3月にリリースされた「Claude Code Channels」は、Telegram・Discord・iMessageからClaude Codeに指示を送れる機能だ。

ポイントは、バックグラウンドで常駐するClaude Codeに、メッセージングアプリ経由でタスクを投げられること。ターミナルに張り付く必要がない。

自分のMacでClaude Codeをバックグラウンド起動しておけば、Discord経由でコードの修正もデプロイも記事生成もできる。しかもMCPサーバーにもフルアクセスだから、Supabase・Brave Search・GitHub Actions・Slack、全部繋がる。

ここが重要で、ローカルで動いているから、LLMのAPI料金がかからない。Claude Codeのサブスク内で完結する。

アーキテクチャ:AI-A × AI-B の対話構造

システムの核は「2つのAIの役割分担」だ。

AI-A(指揮官ロール)

  • Discordから定期的にタスクを投げる
  • 「トレンドを調べろ」「記事を書け」「批評しろ」「公開しろ」とフェーズを管理
  • スケジュールベースで自動起動(GitHub Actions Cron)

AI-B(実行者ロール=Claude Code)

  • ローカルマシンで常駐
  • Brave Searchで一次情報を取得
  • Supabaseから自社RAG(既存記事・サービス情報・創業者の思考ログ)を検索
  • 記事を執筆、批評を受けて推敲
  • 公開時にPost-Processing APIを呼び出し

この2者がDiscord上で会話しながら、記事を段階的にブラッシュアップしていく。

なぜ「2つ」に分けるのか

1ショット生成の問題は「自分で自分を評価できない」こと。GPT-5.2に記事を書かせて同じGPT-5.2にレビューさせても、自分の癖に気づけない。

AI-AとAI-Bで役割を分けると:

  • AI-Aが「読者目線」で批評する(構造的に書き手とは別の視点)
  • AI-Bは批評を受けて「なるほど、ここ弱いな」と実際に修正する
  • このループが2-3回転するだけで、単発生成とは次元の違う記事になる

記事生成の4フェーズ

Phase 1: トレンド調査(blog_research)

AI-Aが「記事ネタを探せ」とタスクを投げる。AI-Bは3つのソースからトピック候補を収集する。

  1. RSSフィード監視— OpenAI、Google、Meta、HuggingFace、LangChain、Microsoftの6社ブログ
  2. SNSバズ検出— 直近48時間でエンゲージメントの高い投稿
  3. トレンド記憶— 過去のSNS投稿から蓄積したトレンドデータ

各トピックに「バズスコア」を付けて、上位候補を一覧表示。AI-Bが各候補をBrave Searchで調査し、「まだ誰も深く書いていない切り口」を持つトピックを1つ選定する。

ここのポイントは**「書けるネタ」ではなく「差別化できるネタ」を選ぶ**こと。Brave Searchで競合記事を確認して、同じ角度の記事がなければGO。

Phase 2: 執筆(blog_draft)

AI-Bがデータ収集から記事執筆を行う。

データ収集では:

  • 自社RAG(ベクトル検索):既存記事との重複回避、関連サービスの文脈取得
  • 創業者の思考ログ(3072次元ベクトル):個人の体験や哲学を注入
  • パーソナルストーリー:「起承転結」の物語構造

これらをコンテキストとして記事を執筆。ターゲットは12,000〜30,000文字。

重要なのは、**AIが書いている時点ではまだ「下書き」**だということ。完璧を目指さない。次のフェーズで批評を受けて改善する前提で書く。

Phase 3: 批評(blog_review)

AI-Aが「この記事を批評しろ」とタスクを投げる。AI-Bは以下の5軸で記事を評価する。

チェック項目内容合否基準
AI臭チェック「この技術がもたらす」「パラダイムシフト」等のAI定型句検出0件で合格
SEO構造H2/H3の数、FAQ有無、メタデータH2が3-8個、FAQ有り
深さ各セクションの文字数全セクション300文字以上
重複チェック既存記事とのbigram類似度35%未満
内部リンク自社サービスへの言及1つ以上

スコアが100点満点で算出され、批評レポートがDiscordに投稿される。

AI-Bはこの批評を受けて推敲する。「セクション3が浅い」と言われたら、Brave Searchで追加調査して具体例を足す。「AI臭い表現がある」と言われたら、口語調に書き換える。

Phase 4: 公開(blog_publish)

推敲が完了したら、既存のPost-Processingパイプラインに投入する。

  1. postsテーブルにドラフト保存
  2. Post-Processing API呼び出し(既に本番デプロイ済み)
    • Fragment ID自動生成(H2/H3単位でページ内アンカー)
    • 構造化データ生成(JSON-LD、Schema.org準拠)
    • ベクトルリンク生成(関連記事の自動紐付け)
    • AI検索最適化(ChatGPT・Perplexity・Claude・Gemini向けメタデータ)
    • FAQ Entity生成
  3. 公開ステータスに更新

ここが既存インフラの再利用で一番コスパが良い部分。記事本文さえ良ければ、SEOや構造化データは全自動で最適化される。

SNS投稿への自動展開

ブログ記事が公開されたら、そのままSNS投稿に展開する。

プラットフォーム別の最適化

X(Twitter)

  • 記事の核心を1ツイートに凝縮
  • 50+の署名表現からランダムサンプリング(毎回違う口調)
  • 25+のバイラルフックパターンから最適なものを確率モデルで選択
  • 問いかけで締める

LinkedIn

  • 「です・ます」調のプロフェッショナルトーン
  • 海外事例から日本市場示唆の構造
  • 1,000-1,500文字で深い分析
  • ハッシュタグ2-3個

Threads

  • 余韻を残すカジュアルトーン
  • 500文字以内、会話のきっかけを作る
  • 「な気がしている」「答えは出てない」系の締め方

各プラットフォームの投稿も、品質ゲート(重複チェック、タイミングチェック、スコア≥0.6)を通過した場合のみ自動投稿される。

コスト構造:なぜ「ほぼゼロ」なのか

項目コスト
記事執筆(Claude Code)ゼロ(ローカル実行、サブスク内)
一次情報リサーチ(Brave Search)微小(1記事あたり3-5クエリ)
ベクトル埋め込み(OpenAI Embeddings)微小(Post-Processing時のみ)
Post-Processing API(Vercel)Hobbyプランなら無料枠内
SNS投稿(X API)Freeプラン内

従来のCloud Runパイプライン(外部LLM API利用)と比較すると、LLM API料金が完全にゼロになる。記事品質は上がってコストは下がる。

2日に1回の完全自動サイクル

このシステムは2日に1回のペースで完全自動実行される。

  • Day 1 朝: トレンド調査 → トピック選定
  • Day 1 昼: 記事執筆(20,000文字)
  • Day 1 夕: 批評 → 推敲
  • Day 2 朝: Post-Processing → 公開 → SNS展開

月15本の高品質記事が、人間の介入なしで自動生成される。

実装のポイント

1. 既存インフラの最大活用

新しく作ったのは「ループハンドラ4つ」だけ。Post-Processing、RAGシステム、構造化データ生成、ベクトル検索は全て既存のものを再利用した。新規ファイルゼロ、既存ファイルへの追加のみ。

2. 批評の品質が全てを決める

AI-to-AIの対話で最も重要なのは「批評の具体性」だ。「もっと良くして」ではなく「セクション3のデータが古い。2026年3月のデータに更新しろ」と具体的に指摘する。この具体性が、修正の精度を決める。

3. 人間性の注入方法

AIが書いた記事が「AI臭い」のは、構造が均一だから。対策として:

  • 短い段落と長い段落を意図的に混ぜる
  • 括弧内の独り言やツッコミを挟む(これは効く)
  • 個人的な体験を必ず1つ入れる
  • 「だと思う」「かもしれない」「正直なところ」など、断定を避ける表現を使う

よくある質問

Q: Claude Codeのサブスクだけで本当にAPI料金ゼロ?

A: はい。Claude Codeはローカルマシンで動くため、記事生成自体にAPI料金は発生しません。Post-Processing時のOpenAI Embeddings(ベクトル化)のみ微小なコストがかかりますが、1記事あたり数円レベルです。

Q: 品質は人間が書いた記事と比較してどう?

A: 1ショット生成と比較すると明確に上。ただし、専門家が丁寧に書いた記事には及ばない。「80点の記事を月15本」vs「95点の記事を月2本」のトレードオフ。多くのビジネスでは前者の方が合理的です。

Q: SNS投稿も完全自動?

A: 品質ゲート(重複チェック、エンゲージメント予測、タイミング最適化)を通過した場合のみ自動投稿されます。品質が基準を下回る場合はスキップされるので、低品質な投稿が出ることはありません。

Q: 他のAIツール(GPT、Gemini)でも同じことできる?

A: Claude Code Channelsのバックグラウンド常駐+Discord連携は現時点でClaude Code固有の機能です。GPTやGeminiでは同等のワークフローを構築するには追加の開発が必要になります。

Q: 導入にどのくらいかかる?

A: Claude Codeの環境構築が済んでいれば、ループハンドラの追加は数時間。Post-Processingパイプラインまで含めるなら1-2週間が目安です。

まとめ

AIに「1回で完璧に書け」と言うのはやめた。代わりに「2つのAIに会話させて、段階的にブラッシュアップさせる」アプローチに切り替えた。

結果として:

  • 記事品質は1ショット生成の2倍以上
  • LLM API料金はゼロ
  • 月15本の高品質記事を完全自動生成
  • SNS投稿(X・LinkedIn・Threads)も自動展開

Claude Code Channelsが出たことで、「AIエージェントが常駐して、人間の介入なしにコンテンツを生産し続ける」世界が現実になった。

正直、ここまでできるとは思ってなかった。

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著者について

原田賢治

原田賢治

代表取締役・AI技術責任者

Mike King理論に基づくレリバンスエンジニアリング専門家。生成AI検索最適化、ChatGPT・Perplexity対応のGEO実装、企業向けAI研修を手がける。 15年以上のAI・システム開発経験を持ち、全国で企業のDX・AI活用、退職代行サービスを支援。